【広島被爆 66年】

 8月6日、アメリカの原爆投下の惨禍から66年目を迎えました。「あの日」の8時15分、たった1発の原子爆弾が、広島市を壊滅させ、その年の末までに約14万人もの命を奪いました。生き残った人々も放射線の影響によって後遺症に苦しめられ、その苦しみは今も続いています。
 3月に起こった福島第1原発事故は、いまだに10万人近い人たちが避難を続け、放射性物質による農産物などへの汚染が広がっています。原発で働いている人だけでなく、子どもたちなどへの影響も懸念されています。改めて放射能の危険を示し、原発依存からの脱却と自然エネルギーへの転換が重要なことを示しました。

 核兵器原発も、どちらも原子力の軍事利用から出発しています。
 どちらも放射線被害者を生み、恐ろしい「死の灰」をふりまきます。
 人類は「死の灰」をコントロールする技術を持ち合わせていません。

 原発と人間社会が共存できないことがはっきりとした今、原子力を大量殺りくに使う核兵器と人類が共存できないことはいっそう明白になりました。

 原水爆禁止運動は、核兵器廃絶、被爆者援護・連帯などを一致点にした運動です。原発からの撤退の一点での幅広い共同もすすめられています。
 それぞれの一致点にもとづいて、幅広い運動をすすめていきましょう。