【長崎被爆 66年】

 1945年8月9日午前11時2分、長崎に一発の原子爆弾が投下されました。広島の「リトルボーイ」より破壊力のある「ファットマン」です。周りが山に囲まれていたこともあり、広島より被害は広がりませんでしたが、それでも現在までで15万人以上の命を奪う、恐ろしいものでした。
 すでに、日本が戦争継続の能力を失っていた時期に敢えて投下された原爆は、日本を降伏させるためというより、その後のソ連(現在のロシア)との新たな対立で、アメリカが主導権を握るためであったことが多くの研究で明らかになっています。

 核兵器の数 現在2万2600発 
 1発でも恐ろしい原爆が、現在約22600発も世界に存在します。威力も66年前の10倍とも言われています。
 ( )は常に使用可能な状態にある核兵器数)
 ロシア  11000発(1800発)
 アメリカ  8500発(2150発)
 フランス   300発( 290発)
 中国     240発
 イギリス   225発( 160発)
 パキスタン  110発
 インド    100発
 イスラエル   80発
 北朝鮮     10発

 アメリオバマ政権は、「核なき世界」を掲げていますが、昨年9月から未臨界核実験を3回行っており、被爆者5団体は共同してアメリカ大統領に抗議する声明を出しています。
 オバマ大統領は、アメリカが核兵器を維持しているのは、核兵器がテロリストやテロを支援する国の手に渡るのを阻むためだと言っています。しかし、核保有国が自分の核を正当化している限り、核兵器の拡散は止まりません。
 「核兵器全面禁止アピール」は、「ヒロシマナガサキを繰り返させないもっとも確かな保証は核兵器を全面的に禁止し、廃絶することです」と言っています。
 すべての国の政府に、すみやかに核兵器禁止条約の交渉を開始するよう求めていきましょう。